町職員の働き方改革・ワークライフバランスについて

2020年12月会議一般質問です。町職員さんと接することはやはり多いのですが、議員の立場からあれこれどんどんと言ったとしても、そもそもオーバーワークであり、受け止めできないという事態が伺われます。また近年、職員になってもすぐに辞めてしまうといったことなどからも、まずは町職員さんの働き方が重要ではないかと思い、ヒアリングや制度、他行政の事例などを調べる中で質問をいたしました。

実際の質疑応答はこちらです。


質問事項:町職員の働き方改革・ワークライフバランスについて

超高齢化や人口流動化、労働人口の減少に直面している本町は、少数精鋭によるまちづくりが基本にならざるを得ない中、町職員はその核としての役割を期待されている。ところが、人口減少に伴い職員数減の一方、業務量は増大しているため、ひとりあたりの担当と業務が増大し、残業が恒常化して余裕が無く、疲弊している様子がうかがえる。

全国的にもメンタルダウンする職員の増加が問題になっている。地方自治体は職員の安全配慮義務として、長時間労働により心身の健康を損なうことがないよう注意する義務を負うことを確認したい。

住民満足(CS)のためには、まず職員満足(ES)が不可欠である。働き方改革やワークライフバランスといった考えのもと、いかに町職員が「働きやすさ」だけでなく「働きがい」を持つことができるかが重要である。

(1)第四次小値賀町総合計画(後期)でも、「質の高い行政運営」が主要施策として挙げられているが、町はどのような職場を目指しているのか。現状の課題と展望と共に、働き方改革・ワークライフバランスにどう取り組んでいるのか。

(2)時間外勤務が増える要因の1つとして管理職のマネジメント不足が考えられる。管理者研修の実施状況や、管理職の人事評価に所属職員のマネジメントが含まれているか。「イクボス宣言」をおこない、所属部に掲示してはどうか。

(3)職員の声を把握しているか。アイデアは現場にある。職員表彰制度、職員提案制度、人事異動希望、オフサイトミーティングなどを取り入れてはどうか。代表的なキャリアパターンを提示すると予見や専門性を獲得できるのではないか。

(4)職員を対象としたカウンセラー相談窓口を設置しているか。新人研修やフォロー体制など、つまづいた場合に抱え込まない仕組みが必要ではないか。





※地方公共団体における多様な人材の活躍と働き方改革に関する研究会報告書(平成29年2月)におけるカルビー(株)の事例

ryujirokondo's trajectory

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