地方議会への住民と関係を強くするためのご提案

もともと教授時代に、参加型ワークショップや未来予想絵図づくりといった、直接住民が参加するまちづくりや制作立案をしてきました。町議会議員になったときに、住民との関係でもっとあれこれできるのになと思い、小値賀町議会(定数8)でも、参加型シンポジウム、動画配信開始、SNS活用、議会に関するアンケート調査などやってきました。議会議員というセクターでもかなりいろいろとできる可能性をもっていると思いました。

小さな議会では、事務局体制も含めてなかなかマンパワーが無いと思われます。ですが、それほど労力やお金をかけなくてもすぐにできることはたくさんあります。議員なり手不足や議会への関心増、また政策への参画という意味でも、急ぎ対応していくことが求められます。

必要がありましたら、直接お伺させていただき、具体的な画面や資料を元にして説明させていただきます。また、必要があれば、具体的に立ち上げや運営などお手伝いさせていただきます。

活発な議会運営を期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

1.手づくり動画配信のススメ

動画配信はオンライン化の時代、スマホ世代では必須のものですし、リアルな議場の様子はもっとも住民の関心を高めるものです。

業者委託ですと、それはあまりに経常費用が高価でした。また、撮影スタッフが不在といった点で、小値賀町議会では安価で人出を不要とする方法をつくりあげました。

固定カメラ2台で撮影し、それを動画編集ソフトで二画面に合成編集し、YouTubeにアップするだけです。

動画データの保管なども工夫しています。

業者委託をされている議会も、経費的な面でもてづくり型に変更してもいいかもしれません。

2.SNSを用いたメディアミックス展開

なかなかwebだけでは注目されなくなっています。「議会だより」からSNSや動画サイトへの連携といったメディアミックスの戦略が必要です。

小値賀町議会でもFacebookを開設しています。アクセスはまあまあですし、リアルに状況を伝えられるのがやはり良い点です。

InstagramやLine、オンライン出前議会といった展開も考えられます。

3.議会活動に関するアンケート調査について

議会に関心があまり無い方、意見を言う場が無い方がどう思われているかについては、住民アンケートがひとつのツールになります。

全国各地の議会が実施していますので、類似項目などを入れ込むことで、自地域の住民が議会をどう思われているのか、また、関心のある政策課題などを盛り込むことができます。

今後の議会活動への重要な基礎情報になりますし、課題を明確にすることができます。

小値賀町で2021年に実施しましたが、「このようなアンケートをすることに大変感謝します」という意見もありました。もちろん、辛辣な意見もあり、とても参考になります。

アンケート調査は、全戸配布なのか、サンプリングなのか、またアンケート調査票の設計から分析といった流れも、専門的視点からサポートさせていただきます。

個人的には、全市町村で同様のアンケートがあると、それぞれ比較ができて有意義なデータになると思っています。また、数年おきに実施すると、議会改革の評価も確認できます。

4.参加型ワークショップ・シンポジウムについて

コロナ禍で連続的には開催できませんでしたが、小値賀町議会では『オヂカのミライとギカイとデアイと。』というワークショップ型シンポジウムを企画開催しました。議員が一方的に話す場というよりは、ゲストや住民を招いて、ワイワイと意見を出し合い、交流するという場にしました。旗揚げアンケートなども実施し、住民の方には好評でした。

重要な役割は、ファシリテーターであり、いかに多種多様な方に発言していただくかという“回し方”が大切です。小値賀町では私がファシリテーターを担当しました。

住民意見をお聞きする場であると共に、政策や課題について課題共有すると共に、批判だけではなく、前向きな政策的な方向性やアイデアを出す場にしていくことが肝要です。

託児所の準備や中高生への呼び掛けなどをすることで、女性や若者の参画を促します。

5.議会専用webおよび議事録検索機能について

どこの議会も行政webサイトの一部に議会サイトがある思います。本来はおかしいことで、分離することが独立性の点からも好ましいと思います。

小値賀町議会でも専門サイトの構成や企画案まではできていました。町サイトにあると、どうしても更新や変更が迅速にできないので、そのあたりを改変しようとしていました。

議会の議事録検索機能も無かったので、つくろうと模索しました。業者や専門サイトに任せているところが多いようでしたが、これまた高価な経費がかかるので、むしろ検索機能を強く持つブログを用いてデータベース化する方向を進めています。

6.子ども議会の企画実施

小値賀町議会では、小6(知る/傍聴)、中3(問う/模擬議会)、高3(提案する/議会提案)として、一貫教育の中でこども議会を展開しています。

中3年生の模擬議会では、前もって質問をつくるグループワークに、実際に各議員が参加してアドバイスします。再質問もできるようになりました。

高3年生のまちづくり提案では、1年かけた卒業研究としてグループごとに発表され、その提案に対して議員が討議をおこないます。この提案から実際に町の事業に結びついたものもあります。

このような子どもと議会をつなぐプログラムの企画サポートをさせていただきます。

上記に限らず、もっとこういうことをしてみたいというものがありましたら、具体的に企画提案はせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ryujirokondo's trajectory

このサイトは、独立研究者近藤隆二郎の研究や思考、 実践などについてご紹介するページです。

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