東彼杵町議会が定数減11人→8人

議員のなり手不足が深刻です。小値賀町でも来春の統一地方選に向けて選挙になるのか、あるいはそれどころか定数8に対して6人だと7人になるまで再選挙を続けなければなりません。小値賀町のなり手不足については、ちらっと記事を書いたんですが、長くなりすぎて、ちょっと整理しようかなあと。ローカルな問題なのか、小規模自治体に通じるものなのか。

で、今年夏だったかに、動画配信で講演させていただいた東彼杵町議会ですが、なんと、定数を減らしていたことを知りました。11人から8人という定数減の議案を議会で可決しています。ニュースになったのかなあ。ニュースで検索してもでませんが、長崎新聞ぐらいにはちらっと載ったのかな。

東彼杵町議会だより180号

第2回定例会での議論(議事録)

あ、ちなみに、同時に「請願第 1 号 東彼杵町議会映像化(一般質問等)における請願書」も採択されておりました。私が講演したのも、現在なにも動画配信されていないので、それをするためにと講演したのですが、こういうかたちでする方向に向かっているようです。よかったよかった。来年ぐらいから、東彼杵町議会も動画でみることができそうですね!。

議員の定数減は、自分たち議員のことを減らすので、否決されることが多いのですが、東彼杵町議会は可決されています。ある意味すごいですね。善し悪しは別として。ただ、根拠として「区長、民生委員、各代表の方々99名に聞き、70名が回答」したものに依拠されているようですけれど、これで良かったのかどうか。全町民アンケートは難しかったのかなあ。スピーディーに決めたのは凄いなとはおもいますが、町民のかたは理解されているのでしょうか。

議会をなんとかしようとしてある意味で「身を切る改革」をしたということでもあるので、そのあたりをうまく使って、町民への関心を高めたりすることもできたのではと思ったりしますが。。。。実際はいろいろと大変な状況もあるのかなと。とにもかくにも、定数減をされたということを知りました。

小値賀町議会に関するアンケートでも、「議会はいらん」とか「議会なにやっているかわからない」という声はあります。ということで、すぐに定数減に民意は結びつきやすいですね。これは、メディアもその一端があり、とくに「やったこと」は記事になりにくく、「スキャンダル」「事件」は記事になりやすいので、どうしても議員イメージが悪くなりやすいですね。

まあ、そのために、報告会とか議員広報をSNSをされている議員さんもいっぱいいらっしゃいますが、無関心層にはなかなか届かないのが悪循環を招いていますね。

議員議会がなんのためにいるのか、という点を主権者教育から積み重ねていかないとでしょうか。高校で終わるのでは無く、その後も継続的に。小値賀では、公民館講座で前議長の立石さんが「自治講座」をされているようです。こういう取組が大事ですねえ。

で、議会改革やら、議会の理解、民主主義教育が、いったい「誰が」するのかが課題です。高校までだと教育委員会管轄で主権者教育で担当されますが、その後のオトナ向けだと、じゃあ議会事務局がするのかというと、なかなかそこまで事務局パワーが無い。では、議員がするのかというと、議員個人があまり出過ぎると、選挙運動っぽくなるので、ちょっと難しい点がある。また、会派だったり議員は独立的立場だったりと、組織ではないので、なかなか一緒に動くのが難しい。じゃあ、役場総務課あるいは選挙管理委員会か、となると、これまたパワーがさけにくいという感じではないでしょうか。



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