「四半農工漁X」を一般質問で

来週の定例6月議会において、下記の質問をいたします。現町長の体制になって、二年を経たので、その振り返りとともに、しかしいったいなにをしたいのか、ということがトップとして見えないので、そこを聞くとともに、自身の考えるコンセプトをぶつけてみます。まあ、議員としての提案は、逆にあえて却下されることもあるので、どうなることかわかりませんが、自分としては言いたいことは言い切ろうと思っています。


ふるさと留学および小中高一貫教育の基本コンセプトの必要性と「四半農工漁X」について

 小値賀町ふるさと留学は、「ここにしかない環境で都会では体験することの出来ない“島時間”を刻み、小値賀町を第2のふるさとにしてくれる留学」を訴えているが、数多くある候補地から小値賀町を選ぶには、やや漠然としているのではないか。また、本町教育の柱でもある「小中高一貫教育」の目標は、「一人ひとりの夢の実現」であるが、どのような「小値賀っ子」に育むことを目指しているのかが曖昧としているように思われる。

 少子化を迎える時代にあって、高校存続はとくに重要な課題であり、そのためにも、より具体的で魅力に富んだ教育のコンセプトを提起していくことが必要である。

(1)より小値賀らしさが具体的に伝わるような、オリジナルに富んだ教育コンセプトを明確にする必要はあると思うがどうか。

(2)小値賀ライフスタイルとして「四半農工漁X」という概念を提案したい。農的暮らし、漁家的な暮らし、大工や工芸の暮らし、プラスX(何でもよい)を身につけて学びながら暮らすライフスタイルである。ふるさと留学や小中高一貫教育においても、この「四半農工漁X」を軸として打ち出してはどうだろうか。農家、漁家、大工のみなさんがそれぞれ地域講師としてサポートできるのは小値賀ならではの強みである。本島で生きていける術を学ぶことが、生活力向上の基礎となり、卒業後にも帰ってくる子を育むことになるのではないか。

教育長

「町民が主役のまちづくり」と「小値賀町民の未来像」について

10年後、20年後の小値賀町はどうなっているでしょうか。今の子どもたちが大人になったときに、町はあるのでしょうか。小値賀町が生き残っていくためには、将来の危機感をいちはやく認識した上で、小値賀に棲むということは、どういったライフスタイル(生活様式)なのかという点を明示すべきではないか。

(1)西村町長が言うところの「町民が主役のまちづくり」はどのようにして実現されているのか。具体的にお聞きしたい。

(2)西村町長が目指す「未来の小値賀町民」の暮らしとはどのようなものであるか。「安心して暮らせる環境づくりと活力のあるまちづくり」は、やや漠然としているのではないか。小値賀の特性をふまえた上、人口高齢化と低成長期時代を迎えるなかで、より特化した具体的な将来像が必要ではないだろうか。たとえば、「四半農工漁X」といった暮らし方を共通目標として目指すことで、教育、産業や移住、観光、といった各施策がぶれずに統合されていく可能性を持つと思われるがどうか。

 町長

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そして、「四半農工漁X」はわかりにくいので、補足資料をつくっております。もちろん、塩見さんの「半農半X」からの小値賀版展開になります。塩見さんお元気かな。海民については、あらためて網野先生の論考を読んだり、各詳細項目は小値賀の歴史民俗をさらに組み込んでいこうとは思っています。また、モデルケースとしての生活像(生産と消費)を出すことができればおもしろいなとも。いったいいくら現金があれば小値賀では住み続けられるのか?ということでもあります。


ryujirokondo's trajectory

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