「四半農工漁X」の反響?とその後、そして質問へ

本来は一般質問なので、自身の考えを披露する場ではないのですが、まあそれは対案として提示して、では違うならどういう考えなのか?を引き出すものです。町のみなさんには一般質問書が配布されます(回覧ではなく!)。ですので、「四半農工漁X」ってなんなん?という疑問もあるかと思って、先ほどの記事を書いて、ちょっとリンクしてみました。なんかひっそりとしたこのサイトが急にアクセスがあがったのはそのためですね。

その後の動きとしては、ふるさと留学のハウスマスターさんとの意見交換などをふまえて、地元高校である北松西高校の方向性について調査思考しています。ふるさと留学生を受け入れているのに、北松西高校には離島留学コースがありません。小中高一貫教育をうたっているのに、ふるさと留学生は途中からです。また、怒濤に魅力を出している他の離島高校に比較して、北松西高校は漠然としています。で、県立高校だから県の意向でできないのかなと思って、長崎県の高等教育課、そして高校改革推進室さんに電話であれこれ聞いてみました。それらの情報整理と、県の第三期高校改革方針を読んだり、各離島留学の募集要項などなど。で、そうなるとやはり先進の海士町がからむ隠岐島前高等学校が出てきます。うっすら知ってはいたけれど、じっくりと調べたことがなかったので、高校にも資料が怒濤に。いやはやすごい。方向性としては同じだけれど、もう10年以上も先を行って、既に次のステージに向かっていますね。うーん、県立なのにこの町地元がひっぱっているところはなぜなんだろう。その他、釣りを教える学校や水産課の状況などを調査。北松西高校が来年度?から取り入れるコミュニティスクールも、その昔ゼミ生が卒論でテーマで調査したけれど、今はどうなっているのかと。アイランドチャレンジがなんなのかとか。などなどを情報収集整理して、さてさてという現状です。

隠岐島前高等学校の資料でもそうですが、目指すところ、どういう子どもになってほしいのかという点が重要ですね。当たり前ですが、地域再生のための学校ではないと県教委の方も。まあそうですが、両輪のようなものではないかなあ。地域も元気で無いと、結局島のこどもたちも元気ではなくなるのでは。鶏と卵ですが。北松西高校も、小中一貫校もそのあたりを地域とともに、つきつめて、こういった人材をつくる!というのが無いとと思うのだけれど。ふんわりぼやっとが小値賀は好きなのかな。

地域教育協議会や小中高一貫教育会議?がどのような議論をしているのかはわからないけれど(傍聴したいのだが)、コミュニティスクールがあたらしく入るのであれば、そのあたりで突破口にならない かな。ふるさと教育協議会?もあって、会議委員会はいっぱいあるけれど顔ぶれはほぼいっしょみたいだし。ワーキングをつくってもう戦略的に外部視点もいれて1年ぐらいでドラフトをつくれないだろうか。いや、今動かないと、生徒数少なくなってキャンパス化や合併といったことになっても手遅れになる。

このあたり、議員という立場がどうにもあいまいで。町の政策について意見批判監視をするのであって、提案はあまり行き先が無い。わが町の議会基本条例はよくできていて、「提案する議会」という文言はあるのだけれど、ではどう提案していくのかがいまひとつ見えない。議会で提言書あるいは提言レポートをつくって町に渡してもいいんだけれど、渡すだけだしなあ。実行にいくには、省庁や県と連携し、すりあわせながら実行予算を確保してすすめるというところだけど。それは議員はできないので。すべきでもないか。

「四半農工漁X」は高校のためのコンセプトではもちろんないのだけれど、あれこれエコビレッジやきのくに学園、愛農学園、シュタイナー高校、自由の森、や海外の学校をみたりするけれど、うーん、良いと思うけれどなあ笑。こじんまりした小値賀だからこそできるプログラムだし、この小値賀でそれこそ小中高一貫で学ぶのは、知識ではなくて身識。土の見方、さわり方、腐らせ方。植物の扱い、ゴミ腐葉、料理、洗濯、掃除、魚釣り、貝掘り、ウニしの、魚捌き、木の実の採集、土壁づくり、小屋の建て方、火のおこし方、買わずに採取する生活力。高校までいくと、山と海(川)があるところなら、なんとか飢えなく棲む方法が身に付いているとか。そんなことしていたら、勉強どうするねーんって言われそうだけれど、これらの土台の上に教科があると生き生きとつながるのでは。大学入試で面接官もしていたけれど、やっぱり伸びる子は子ども時代の体験が必要かなと。文科省も「生きる力」っていっているじゃん。ほんとうの「生き延びる力」だよ。こっちは。

「五感を鍛える」ていうのも良いかも。ちょっとメンタル苦手な子にも良いかも。

「ここには、ほんものの“どうぶつの森”ある!」みたいな?笑

小さく丁寧な暮らし方を学ぶ場。

あと、移住者のための施策では?もっと今いる人のことも。と質問もらいました。もちろん、移住者さん向けのワードでもあるけれど、移住者も島民も含めて、土台となるものかと。さらに言うと、自分もそうだったけれど、島に移住した後にきっちり暮らしを学びたかった。行政は放置であって、たまたま家を手入れしてくれた大工さん(大黒師匠)が、ウニや釣りを教えてくれたので、まがりなりにもできたけれど、畑は聞きかじったりして、結局佐世保のホームセンターで苗を買ってきたりした。イカ釣りは今でもわからない。なので、そこは教えてくれる方にお金を払っても教えてほしいと思うのですな。そこが仕事になるのではと。移住というと住民票移してくれてありがとう だけれど、そうではなくて、小値賀では、2年間で農工漁これだけ学べます!ってプログラムすれば、移住でも仕事は?家は?ではなくて、学んでそこから島から旅立つ!という学ぶ島になるという夢想です。だから「移住」という語ではなくて「得住」という造語を使っています。

プログラムを考えるときには、パタンランゲージが活かせそう。あーそういえば、昔、移住者お試し住宅のプロジェクトにいたときに、住まい関係のパタンを出したことが。こういうもの(もっと行動パタンを中心にして)を島全体でつくりあげて、それぞれに教える方をつないでいけば、すごいことになりそう。



そして、外向けには言語化しないといけないから、それは、まあ、生活力??陳腐だなあ。暮らしのワザ。家庭科専攻なんだけれど、もう言葉が陳腐化してしまっている。グローカル科やSDGs科みたいな武装をしなければなのだろうけれど。


ryujirokondo's trajectory

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