社会システム分析設計/演習

ということで、勢いでアップしてしまいます。「環境学原論」、「イベント演習」と並んで、和歌山大学時代からずーとつくりあげてきた演習になります。2回生後期の金曜日4,5時限というところを半年みっちりします。下記のスケジュールからわかるように、システム理論から、企画法、図解法をまなび、実際の作品づくりにしています。最初はvisioでやっていたのですが、社会でも汎用性がないかなということで、途中からAdobe Illustratorを使うようになりました。デザイン建築系の学生ではないけれど、「illustrator使えます」と就活でも言えるようにと。苦手な学生にはつらかったかも。また、最終企画書は就活のポートフォリオとして用いることができようにと。ま、2回生時点での作品なので使ってくれたかは定かではありませんが。40人前後でしたが、毎年1割程度の学生がillustratorにはまって、すごいデザイン好きになっていきました。デザイナーになった学生もいます。

企画書を図で描くという講義演習はまだ当時どこの大学にもなかったので、けっこう広告代理店関係のかたには驚かれましたね。今はもうやっている大学もあるかなあ。ビジネス系にはあるだろうか。ネットにはありそう。

卒論にしろ就職した会社にしろ、どこでも企画力発想力図解力表現力は大事だということで。とくに、発想の前に、対象をじっくり分析するということもKJ法からはじまって、実践的に教えていきました。KJ法がじつは一番かんたんに見えて難しいと思います。深い発想法ですねえ。ちなみに、「沖島21世紀プラン」は、kJ法発明者のかわきたじろう先生が直接かかわったものです。職員はKJ法研修に行っていました。すごい。

で、この授業は40人前後なのですが、各自の企画書を後半はがんがんとチェックしていかなければなりません。「対象報告シート」というものを提出→添削→返却を何度も繰り返します。こっちもけっこうハードでした。アイデア出しを見るのは楽しいのだけれど。コンビニばかりだと飽きてきますしねえ。テレビなどからの安易な発想はさっそくにつぶします笑。

また、地域と調整して、ある地域の商店や施設を対象にして演習をおこない、最終的に現地で発表会をしたことも多かったです。お店さんたちも最後には見に来てあれこれリアクションしてくれました。「普通はお金払ってしてもらうのに」っていうコメントもありました。学生の勝手なアイデアなんですけれどね。

24年間分のものがあって、24×40なので1000近い企画書データがあります(゜o゜;。紹介しきれませんが、いくつか最終課題を紹介しておきます。私が担当を替わった後は別のプログラム&名称になったようです。まあ、こんな内容を引き継がれても困りますよねえ。学者にはできないだろうし、といって現場のプランナーさんにはちょっとお金計の条件が弱いので逆に難しいかもです。「市民研究者」を支援したいとは思っていますが、「市民企画者」も支援できるのかも?。小値賀の高校生相手にみっちりしたいけれど声はかかりません。





それぞれ、企画した学生の顔が浮かびますね。元気しているかな。

ryujirokondo's trajectory

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