小値賀を離れました

2016年の4月に小値賀に移住してから、6年とちょっとになりますが、小値賀を離れることにしました。既に去年から、拠点はもう長崎市の方にあったのですが、貸家などをあけわたすことになって、なんとか貸家の荷物を運び出しました。住民票を置いていたのは、国境離島新法による島民割引があって、フェリー高速船の運賃が半額近くなるためです。のですが、選挙とか国保とか、役場が小値賀ではそろそろ面倒くさいことにもなり、また島との行き来ももうあまりなさそうなので、良い機会と住民票も移しました。

小値賀での6年間はいったいなんだったのだろうとは思いますが、まあうまくはまとまりませんが、濃厚であったと思っています。島のみなさんにはいろいろとお世話になりました。なんだかお騒がせしただけのような気もしますが、養蜂や海の採集はサイコーでした。

で、それはともかく、離島移住などについて最も大変なことのひとつは「引越」ではないでしょうか。移住促進とかしているけれど、意外にそのあたりの情報やあっせんがほとんどない気がします。移住するときも、大手引越社で見積もりをとるととんでもない金額になりました。ので、結局、どこか地方の引越会社のトラックの空き待ちをしてコストを下げるということをしました。つまり、一度滋賀から運び出した荷物を博多の倉庫に保管してもらい、空き便にあわせて、離島までもってきてもらうということでした。3ヶ月ぐらい保管されていたと思います。ネズミがでてきました笑。

そして、今回の島からの引越ですが、もうなるべく島で使ってもらえるものは置いていこうとして、2台のEVは譲渡し、大型家具、冷蔵庫、冷凍庫などはそのまま置いてきました。次の方が使ってくれるそうで。なにより、実は現在の長崎の家が車の近づけない坂にあるもので、そこの引越費用も通常よりスタッフが加算されています。これまた、離島扱う専門業者さんに見積もりだしてもらった、23万円ということでした。なかなか船フェリーとの兼ね合いがあって、大変です。

そこで、まあ大型家具がないということで、結局は、「宅急便」戦略を考えました。宅急便で送ってしまえば、(大変申し訳ないけど)坂の家までもってきてくれます。で、宅急便で送れない荷物だけを島で軽トラをお借りして、自分で運ぶということにしました。軽トラは帰りは車両だけ積んでお返しします。

結果的に、33個の宅急便を送りました。ものすごい数ですが、受付個数に上限はないとあったので、お願いしました。5万円ぐらいでした。軽トラのフェリー運賃が往復で2.7万円。あと島の便利屋さんに最後の不要品処分をお願いして1万円。合計、10万円かからずにできました。軽トラで持っていった荷物を、階段さがって、横移動し、さらに坂登るという移動でもものすごく汗だくで疲れました。いやあ、宅急便さんありがとうです!。

また、島でまだ使える不要品がいっぱい出たので、島内メルカリみたいな場があればなあ、フリーストアとかあればと思ったのですが、そうねーという意見もあったけれど、なんとなく口コミや知り合いで収まるみたいで、そういう仕組みをつくるような気配はありませんでした。もっと内部循環すればいいのに。ウニ獲りなどの道具一式は、移住された若旦那さんにもらっていただきました。私も一部譲られたものもあったので、引き継いでもらいました。

ピアノも引き取り手がみつかってよかったです。ピアノも移動業者がいるわけではないので、島では軽トラをつかってみんなでえいやって動かします。まあ、なんとかできるものです。

まあしかし、ミニマムな暮らしにあこがれるけれど、どうしてこんなにモノがあるのかなあと思いますなあ。生活財生態学したのに。

ryujirokondo's trajectory

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