小値賀パタン・ランゲージ構想

さて、今日の夜に例の「四半農工漁X」をからめた一般質問があります。ので、登壇して議論をします。どういうリアクションなのかはまあ気にはなりますが、おそらくは現在の大まかな流れを変えることはないでしょう。突っ込んではいきますが、「四半農工漁X」は、まあ、「参考にします」といったことでしょう。いや、「そんな考えはダメで、○○という小値賀を目指しているのです!」という反論返答であればそれもうれしいけど。

もしかしたら、来年度予算時になにか反映されるか、あるいはこれは一番の願いですが、次期策定予定の町総合計画の芯となるのが願いです。まあ、どうなるかですが。

で、せっかくここ数日詰めて考えているので、今後の実際の戦略を考えてもみます。自己メモも兼ねて。町執行部だけでは無くて民間でもできることがあるだろうと。もちろん、ワークショップやワーキングをつくって、ワイワイと論じていく方法はありますが、まあそれは、若い世代?に任せて。議員って民間?何?笑。


ステップ1:おぢかパタン・ランゲージ集をつくる

「四半農工漁X」の基礎となる、小値賀に暮らすということのパタンを出していきます。アジ釣りから始まって、ウニ、畑、採取、さばく、ところてんづくり、陶芸、屋根修理、などなど。プロで無いとできないものから、誰もが簡単にしていることなど。まあ、このあたり一緒にしてくれる人がいるとうれしいけれど。暮らしをお聞きする中で出てくることかなあと。また、既に無くなりつつあるような昔のワザも記録できたら。スイカ糖といったお薬づくりとか。


ステップ2:あなたのおぢか度をおききする

ある程度のおぢかパタンが出てきたら、それをもとにして、ある人ごとにどのパタンをつかっているか、などをお聞きする。お聞きしながら、得意なところや、もっとすごい人がいるといったこともお聞きする。このあたり、実はメンター候補に。「体験メニューの講師にならん?」って聞くとほとんどの方が断る。そんなことできんと。でも、やっているという経験を聞いているだけなので。


ステップ3:おぢかパタンまんだら図鑑をつくる

だいたいのパタンと人などがつながって見えてきたら、パタン集をつくる。そして、表には出さないけれど、誰が得意かなどの情報ももっておく。そして、このパタン集を配布し、移住された方などはそれを参考に、このパタンをやってみたい、教えて欲しいというときに、メンターを紹介する。まあ、ひとりちゃんとしたメンターがいて、その方を通して専門パタンにつなぐ方が良いかもですが。この「教える」ところのコストをどうするかだけれど、社協がやっているお助けサービスみたいな料金設定もよいが、まあできたらポイント制か地域通貨が良いな。あるいは島あるあるの物々交換か。五島市で仕事人図鑑をつくっているけれど、うーん人も大事なんだけれど、小値賀の人は前に出ないからまずはパタンという行為から集めたい。


ステップ4:おぢかパタンプロ展開

あるパタンではプロ的な方(専門家/職人)もいるし、教えるのが得意な人もいるので、そういう人を中心に学ぶ会など集団にしてもよい。教えるおじいおばあの収入ポイントに。また、パタンごとにより深さを出して整理していくのも大事。簡単になってしまったものと本来の方法なども整理し、初心者レベルから中級、高級レベルまで設定。


ステップ5:おぢかパタン派生展開

こういった流れとストックができていったとして、下記の派生展開が考えられる。


1)ふるさと留学、小中高一貫教育における「おぢかっこ」へ

おぢで小中高一貫教育をおけると、こんなことができるようになる、というものが具体的になる。おぢか版つうしんぼができる。まあ、多く出来ることが良いわけじゃないけど。おぢかっこ初段とか、有段者とかできたらおもしろい。そこまでおぢかっことしておぢかパタンを40はできます!っていうのは、とっても自信になるし、おぢかに帰ってくる意識ではなく体識につながる。もちろん、ふるさと留学生への期待にも応えられる。※あ、そういえば、ゼミ生といっしょに「五感つうしんぼ」も提案してつくったことがあります。


2)  おぢかおとな留学へ(得住)

もう少しプログラム、カリキュラム化すれば、おとな留学というかたちになる。とくに、有機農業の留学みたいな専門プログラムというよりは、おぢか暮らしに基づくものを幅広くあなぶかじるというもの。海と山があれば、だいたいのその関係性がまなべまするーというもの。家族やカップルで来て学んでくれると良い。リモートワークにも適する。海士町はもう、おとなふるさと留学しているけどねー。


3) おぢかせんせー

島では必死に雇用や仕事をつくろうとしているが、これ以上、飲食店カフェや宿ができてもパイがあうのかどうか。むしろ、おぢかの暮らし方を伝える役割を仕事にできないか。ポイントや地域通貨にすれば地域循環になるんだけれど。「イカ釣り教えます 対価はサザエ5個」みたいなのもおもしろそう。私だったら、「養蜂教えます 対価はイサキ柵」とか?


4) おぢかライフ

モニターを決めて、おぢかでの暮らしでいったい現金がいくらあればできるのかを明確にしていく。標準おぢか世帯。おぢかパタンを学んで自然と暮らしていくことで、どの程度、衣食住にかかる費用が減っていけるかを。それが出れば、この島における生き様、死に様があきらかになってくるし、医療や介護の面をどう考えるかも。おぢかパタン研究所が欲しいなあ。※歴史民俗資料館と担い手公社とが合体するというウルトラCとか・・。


5) 独自の計画指針がうまれてくる

おぢかライフが明確になって、基盤となってくると、おのずとどこでもある市町村がつくるような計画を参照模倣することが無意味になってくる。であれば、この小値賀だからこその計画づくりが可能になる。とくに、環境省がすすめる脱炭素の地域やSDGsグローカルといったものに合致していける。総務省や官邸がすすめるまちづくりにも応募できよう。厚労省の地域包括ケアなどにもどう合致していくかが興味深い。身体だから健康に近い。で、外部の目や人、知識が入ることによってその位置づけはブラッシュアップしていくし、あらたな人を呼び込むことにつながる。大事なのは、外から適当なおもいつきアイデアが入ってこないことで、そのためにも、パタン土台が重要である。


などなど。あれこれありそう。さて、誰がどうすすめるかな。


ryujirokondo's trajectory

このサイトは、独立研究者近藤隆二郎の研究や思考、 実践などについてご紹介するページです。

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