昨年からちょっと、Aurovilleの研究会に誘われており、放置していた過去史料資料などをふりかえりつつ考察しておりました。どうにも難解魑魅魍魎な対象であるのですが、ある方の講演より、「ティール組織」を導いたウィルバーがオーロビンドに影響を受けているとのことをお聞きしました。オーロビンド思想は、邦訳文も読んでみようとしましたが、なんとも難解であり、なかなか理解が難しい。
なので、2001年ぐらいに論文を書いたときは、あえてコアである思想はあまりふれずにおりました。今回は、そのものの理解というよりは、「ティール組織論」から「インテグラル心理学」を読み、そしてオーロビンド思想がどう反映されているかという逆コースをたどってみようとしています。
「ティール組織」は、気になってはいたものの、ちゃんと読んだのは今回でした。「非組織化」とも関連して、実際の企業や日本でもいくつか会社ができつつあるようなので、興味深かったです。上司のいない会社。給料も自分で決める会社。
そして、なにより、ウィルバー思想にふれました。「インテグラル心理学」は、なかなか読みやすい文章なのですが、概念と範囲が広大でものすごいなと。メタ理論なので。うーん。ちょっと昔言っていた、4logyとも関係しなくもないかなあ。そして、身体計画論といったとりくみや、環境意味論とも関係してきそうです。
いずれ、今までしてきた「まちづくり」「市民参画」といったフェーズをインテグラル四象限で考えたらどうなるかも整理してみたいと思っています。市民自身の成長という点を明示できるようになりそうではあります。
その向こうに、やっとオーロビンド思想が見えてきました。真髄はわかりませんが、こういったことを述べているのだということを、解釈されていることから把握はできそうです。ふと、書店にあった「インテグラル・ヨーガ」の本もさらっと読んでみました。日本ではヨガといえば、身体のヨガ(ハタ・ヨガ)ばかりですが、本来は精神のヨガも含めたものであるために、瞑想やインテグラルヨーガという考えですね。
ウィルバーモデルでは、マズローの段階モデルやハーバーマスなどもはいってきています。そういえば、マズローでもいう「自己実現」ってなんなんでしょうね。私たちはなんのために生きているのでしょう。
Aurovilleは、明らかにその答えをもとめての場所だったんですねえ。
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