【論文】写し巡礼における身体・空間・時間

愛媛大学の四国遍路・世界の巡礼研究センターで昨年10月に発表させていただいたものを、論文にさせていただきました。

近藤隆二郎(2023): 写し巡礼における身体・空間・時間, 四国遍路と世界の巡礼, No.8, pp14-25

昨年から、写し巡礼研究に本格的に復帰させていただき、巡礼遍路研究に一本(6月刊行予定)、巡礼研究センター紀要に一本執筆させていただきました。

本論は、リズムの写しという概念をやや総論的に論じたものですが、迷路瞑想空間としての写し巡礼の特徴は、ややもっと具体的にしてみたいなとは思っています。時間シークエンス分析は、もっとも研究していた時期もしてみようと試みた記憶があります。Excelに時間グラフをとってみたり+シークエンス記号化も試みました。残念ながらその記録がみつからなく、また、研究室整理時に8mmDVテープも廃棄してしまったので、往時の動画データがありません。んー。画像はデジタル化保存していましたが、動画もデジタル保存しておけばよかったです。まあ、時間距離比較はしているので、そのデータを元にしてピッチやリズムを出すことは可能なので、そこでしてみるか、あるいは再度フィールドからデータを起こすか。。。

このフィールド対象の選び方も、もはやここまで来ると悩むところです。慣れ親しんだ北播磨や和歌山を再度選ぶのか、あるいは身近な長崎を選ぶのか。あるいは、特徴的なフィールドあらためて選ぶのか。

まあ、栄螺堂、お砂踏み、ミニチュア と具体的な数値化をしてみると、比較としてオモシロイかもしれません。

とはいえ、長崎近辺の写し巡礼地の基礎調査もはいっていて、こちらもなんだか沼にはまりそうで、深い宗教文化史をあたまにいれています。オモシロいけれど、深いし、"踏絵の文化"とか、「踏む」ってなんだろう。「踏む」という語にひっっかかります。

ryujirokondo's trajectory

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