空間論への再帰…写し巡礼空間論へ

前職の大学を退職する際に、保持していた四千冊ぐらいの本をほとんど中古市場に出して、ちょっと必要なものだけを残していたのだけれど、写し巡礼の空間論をまとめるにあたって、再度入手して読み直している。幸い、県立図書館、市立図書館、大学図書館が近くにあるので、借りてきて読むことができる。ベルクやトゥアンなどなど、学生院生時代にはまっていた本である。うーん、おもしろい。リゾームも出てきた(なつかしい)。

とはいえ、この時代の理論なので、その後の理論的発展がどうなっているのか、こういったやや古典に属するものに依拠してよいのかどうかは、ちょっとどうかなとも思うのだけれど、まあ論文というのは、そういう意見コメントも受けられることかなと。

感覚としては、こういった理論から、細分化、サイバー化、といった展開ぐらいなのかなあ(知らんけど)。まあ、このあたりの理論から写し巡礼をまとめていった上で、あらためてフォローしても良いかなと思っています。散逸化していると思うから、追うのも大変だろうし。「プロジェクション・サイエンス」を入れちゃっていますが、ちょっと入れすぎかな。

スケートボーディングやパルクール都市論からみた自転車論もする予定なので、その流れで、写し巡礼論も再度論じる機会もあるかなと。あまりそこまで飛んでしまうと、回遊式庭園からの流れからジャンプしてしまうので、ほどほどに抑えようと思ってはいます。

ここにきて、D論でしていた「役割論」やら「演じる」ということが再浮上してきて、巡礼やモヘンジョダロ・マチュピチュとともに自転車や五感とつながってきつつあるのが、なんとも不思議な感覚です。結局、やってきたことしか基盤にならないのかなあ。

ということで、下記発表させていただきました。機会をいただきましてありがとうございます。

近藤隆二郎(2022):「写し巡礼における身体・空間・時間」, 愛媛大学 四国遍路・世界の巡礼研究センター研究シンポジウム,2022年10月29日(愛媛大学)

ついでに、これはネットでかつて卒論指導した学生論文からたどられて、報告してほしいということで対応させていただきました。

近藤隆二郎(2022):「菜食生活への移行と家族・社会のとまどい」, 食の信頼向上をめざす会 第6回ZOOM情報交換会「日本のベジタリアン 健康影響と社会からの視線」2022.10.25




ryujirokondo's trajectory

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